毎週CS: 地獄の沙汰もべララー次第[GP2nd調整録]

DMGP2ndが終わりました。

新たに導入した公認ジャッジによる運営など様々な新しい試みを取り入れ、大成功のうちに幕を閉じたデュエルマスターズ2回目のグランプリでした。

規模も普段のCSよりも一回りも二回りもそれ以上もちがうこの大型大会に向けて長い間調整に時間を割いていた人も多かったと思いますし、それが報われたかどうかもまた人によって様々かと思います。

得られるリターンも大きいですからね。いろんな意味で。


と言うわけで今回は、そんなGP2nd、そのなかでの自分の調整録なんかです。結構長いんで適当に読み飛ばして頂ければ。

●調整初期(高槻CS直後~)
高槻CS後の夜、前回の記事でも書いた通り、この次の週にある吹田CSでGP用のデッキのプロトタイプを握り、そこからの一週間でアップデートさせてGPで使うデッキを仕上げようと考えていました。
とはいえこの高槻CSの時点では、バイク、べアフガン、モルネク、アナデッド、天門、サソリス、ヘルボロフ、イメン。
どんなデッキでもワンチャンはある環境だったので、選択肢が非常に多い。その上先手後手や引き次第で容易に微有利、微不利をひっくり返せるデッキばかりだったので、環境の対策をしようにも非常に難しい情況だったのです。

ですが突破口は、ちゃんとありました。

バイク、べアフガン、モルネク、アナデッド。
環境に存在するデッキのなかでも特に対策の難しいこれらのアーキタイプ、これら全て、手札をオールインしてマウントを取り、その後続を上から引いてきてゲームを決めるという構造をしていたのです。
ならば上から引く後続を断ってやれば確実に勝つことが出来る。
緑単サソリスのような盤面がリソースのようなデッキに対しても、盤面を捌いてやればそれを展開するリソース源を上から引くのをロック出来れば完封出来る。
そんなカード果たしてあるのか?...

ありました。


アクアベララーというカードが。

アクアベララーを使うようなデッキであれば、デッドゾーンで盤面をリセット出来、ハンデスのお陰で天門系ともまともに戦うことが出来る。
青黒でベララーハンデスを組めば、それが環境への正解なのでは!?と感じました。

そう、感じただけでした。


デッキがくっっそよえー。

青黒ハンデスというデッキを組んで、1回回してそう思いました。

学校男やファンタズムクラッチのデッキとの噛み合いの悪さ。
ベララーを2tキャスト出来なかった時の制圧力の無さ。
ハンデスとドローと除去を全て別々のカードで行わないといけないがゆえのテンポの悪さ。
弱いと感じた箇所はそれ以外にも枚挙に暇がありませんが、こんなんでGPに出てもボロカスにされるだけだと感じたために一瞬で没に。
ですがベララーの持つ可能性は本物だと信じてべララーを使ったデッキのパターンを幾つか組み上げ、候補として考えていくことにしました。

・パターン1 赤青白ベララー

白の持つ最強のテンポロック、オリオティスで時間を稼ぎ、赤の超次元+レッドゾーンパッケージで露払いしながら青白の超次元でアドバンテージを得て戦うミッドレンジ。
盤面を除去し続ければ勝てるだろという思考にシフトし、ハンドのカードをほぼ無視しながら戦う事で使うカードを絞る事が出来るタイプです。

・パターン2 青緑ベララー

緑の持つ屈指のハイスペックカード、サンマッドを使って序盤の受けを安定させて、シャッフスベンガリィ等でハーフロックをかけながらさっさと殴り勝つ旧来の青緑ギョギョウの亜種のようなデッキ。
サンマッドとシャッフのお陰でかなり広い相手を見ることが出来るためビートダウン相手にかなり戦いやすくなっているのが魅力的でした。

・パターン3 青黒ベララー(ヘルボロフ型)
ヴェイダーをドローソースとして使用できないかと考えた結果昔懐かしい青黒ヘルボロフにベララーを突っ込んで出来た形。
沢山の実績を持つアドバンテージエンジンであるヘルボロフ+ウェルカムヘルパッケージで、黒単ヘルボロフでお馴染みのヴェイダー、トリッパー、ブラックサイコ、ニンジャリバン等の強力なシナジーを持つカードを使い回しつつベララーで逆転の芽を詰むというのは強力そのものに見えました。

吹田CS前の水曜日~木曜日辺りにはこの3パターン+旧来の青黒ハンデスが自分のなかに出揃い、どれが一番戦えるデッキであるか、発展性のあるデッキであるかを考えながらデッキをいじっていました。

●調整中期(吹田CS前の金曜日~吹田CS直後)

いい加減タイムリミットが迫ってきていたこの時期、GPの前にまず吹田のデッキを決めなければなりません。
この頃にはメタも少しずつ明確化されて来ており、先手を取ればほぼ無双する赤黒バイク、新たにループという勝ち手段を得て、安定性に磨きがかかった緑単サソリス、という事故しにくく、打点生成の容易さ故に相手の事故を見逃さない、そんなデッキが強いというところに落ち着きつつありました。だらって他のアーキタイプが無視出来るほどの母数であるかと言われるとそうでは無かった訳ですが....

ですが強いデッキが明確化されてきているのはメタを張る側のデッキを組む自分にとっては大助かりです。
受けが強いデッキを握る、というのはこと環境の大前提ではありますが、全体の上位デッキの母数がよほど極端でない以上はそれに寄せきることもかなり危険な事なのですから。
なので取り敢えず吹田CSは除去で中盤戦を戦いやすいパターン1、赤青白か、ノウハウを重視して従来の青黒か事故の少ないイメンでいくか、と考えつつスパーリングを繰り返していました。

"例のデッキ"に気づくまでは。

前回の記事でも書いた通り、新カードが追加された赤黒バイクです。

バイクというメインウェポンで黒を補完出来るようになったということは、黒の補完のために無理に受けのカードを増量する必要が無いという事であり、デッキ本来の動きをスムーズにしつつ、安定した2ターン目トップギア、3ターン目トリッパーの2択を構えられるようになりました。

実はこのタイミングまでバイクというアーキタイプはほぼメタを張る側で、練習はおろか握ったことすら無く、若干過小評価している所もあったのですが、スパーリングしてみると先手を取れればほぼ全てのデッキに無双し、一度返されても4投のレッドゾーンxのお陰でトップで遅れを取ることがほぼ無い。
全てのデッキに勝てるチャンスがあるデッキ、という意味合いでこれ以上のデッキは有りませんでした。

結局吹田ではこの赤黒バイクを握り、GPで握るデッキの候補の一つとして最後まで残っていく事になりました。

そしてここまでバイクが強い、ということは間違いなく一定数、もしくはそこそこの割合をバイクが占めてくる可能性がある、と言うことです。

そこまで前向きなデッキが増えてくることを考えたときに、真っ先に候補から脱落したのがさきのベララーデッキのパターン3、青黒ヘルボロフハイブリッドパターンでした。

ベララーを積んでしまったせいで環境屈指の除去トリガーである魔狼月下城の咆哮や、革命の罪門というヘルボロフというデッキを支える受けのカードが軒並み使えなくなってしまったために、環境のビートダウンを受けることが出来ないという、何のためにハイブリッドしたのか分からないような結果になってしまったのです。

環境の大部分が高速ビートダウンかそれに勝てるアンフェアなギミックを持ったデッキであると予想したとき、その半分に勝つことが出来ないデッキ、というのは致命的でした。

今思えば、他のデッキに比べて余りこのデッキに対しては長い時間をかけた訳では無かったのでもう少し調整の余地があったと思いますが....

そしてパターン2の青緑も、サンマッドという相手にアドバンテージを与える除去ではハンドが残っている分、相手の後続をベララーで絶ちきる事が出来ない事が多く、青緑とベララー、それぞれのギミックこそ強いけどもお互いのシナジーが薄くデッキの動きにベララーが噛み合っていない。
このデッキにはベララーは必要ない事というに気づいてしまって脱落。

サンマッドで増えたマナからハンドに残っていた後続で盤面を捌かれ戦線を維持される、というパターンが多く、緑のカードと違って青のカードはキャストする手段が限られるのでそれに対して緑のカードで応戦せざるを得ない、というのもデッキのちぐはぐ感に拍車をかけていました。

そして先ほど候補になった赤黒バイクは、同型に強いターボ3搭載型の検討等をしてみるものの赤黒というカラーリングでは余りにも枠が無く、先手後手でのムラがなかなかに大きいせいで基本可能な限り握りたくない、というポジションであっ事もあって一旦保留に。

こうして候補が増えたり減ったりしながらGP前の木曜日に突入していきました。

●調整後期(GP前木曜日、前日)

バイク一強というのは、なにも揶揄を含んだ言い方では有りませんでした。

ブライゼシュートやアナデッドなど、一般的にバイクに強いと言われるデッキは無数に有りますが、それらのデッキ相手も相手の引き、そして此方の立ち回り次第で容易に捲る事が出来る。
絶望的な相手が居ない、という例えかたでは足りない、そう、勝てない相手が居ない。
それくらいには相性の悪いデッキが存在しなかったのです。

例の残ったベララーデッキ2種類も、青黒は一番最初に語った問題をやはり解決出来ないまま沈んでいき、赤青白はバイク相手に先手トリッパー、と言われた場合の返し手を作れず、後手でバイクに勝てないのであればわざわざカードパワーの低いカードの集合体なこのデッキを使うよりも、同型の先手ゲー以外の全ての勝率が安定しているバイクを握った方が賢明、という結論になってしまい、ここまで来てあえなくリタイヤに。

いよいよバイクしかないか....とも思いましたが、それでも自分の中の答えは正直なところ一貫してNO。

やはり同型の不毛さが一敗ラインしか上がれない、というこのGPの大会形式において握るのを躊躇わせていたのです。

そういうのもあって、木曜日の時点で自分は未だにバイクに対する突破口を模索していました。

主にバイクに対する勝ちかたというのは3つあります。

1つめは、先手を取ってマウントを取れる2~4コストのカードを相手の初動に対して叩きつけてゲームの主導権を握ってしまうという方法。
バイク同型の勝ちかたは正にこれですね。

2つめは、トリガーブーストないしストライクバックでマナや盤面をを伸ばし、返しでハイスペックカードを使って主導権を握る、又は除去トリガーで盤面を更地にした返しにロッククリーチャーで蓋をする方法。
前者は今のサンマッドが入ったデッキやアナデッド、後者は黒単ヘルボロフや昔あったシータサンマッドなんかの勝ち手段でした。

そして3つめが、デッキの構造を受けてその返しにゲームを決めてしまう、又は殴ったらトリガーからそのままゲームエンドに持ち込めるように元々してしまう、という方法です。
こういうデッキは殆ど無いですが、ダーツデリートや天門ループはこういうデッキの最たるものですね。

さて、勿論どの方法にも欠点が存在します。
1つめの方法は勿論、先手を取っていないとお話にすらならないという事。
そして2つめの方法にも、そもそも逆転する為のカードを引いてなければ試合にならず、それを盾に依存しているデッキの場合はとくにトップも弱くなってしまうため安定性が落ちてしまう、という欠点があり、3つめの方法には一番安定して勝つことが出来るものの、メタクリーチャー(単騎マグナム、レッドゾーンZ)を1枚引かれるだけで完封されてしまうという一番厄介な弱点がありました。

これらを全て条件次第ででも突破してくるバイクというデッキ、つくづく末恐ろしいものを感じますが、果たして突破口なんて有るんでしょうか...?

いいえあったんです。
マーシャルクロウラーループが正にそれでした。

バイクの返しかたとしては3つ目の方法に該当するデッキですが、このデッキはそのパターン郡のデッキのなかで唯一、単騎マグナムという引かれたら他のデッキは終戦であるはずのカードを苦にしません。
入っているトリガーの大半がアドバンテージ獲得手段であり、ギフトを使ったループ速度の早さと安定性はバイク以外のデッキにも殆どひけをとらず、これ以上無いくらい正解な回答だったのです。
ですが今のスタンダードである青緑タイプのマーシャルクロウラーループは、ハンドを維持する方法が少なく、ループのキモであるフォースアゲインを手札に持ってくる手段にも乏しかったため、調整中期の時点でイマイチだな、と感じていました。
ですが身内の何人かが出していたアイデア、トリーヴァ型が全て解決してしまいました。
ガールズジャーニーによるハンドキープ力。
ロジックキューブによるギフトギフトマーシャルクロウラーまでの安定化。
ポジトロンサインによるフォースアゲインへのアクセス率の底上げ。
全てが噛み合っていたのです。

これならばいけるのでは無いか。
そう感じながら最終的には赤黒バイクかこのトリーヴァマーシャルクロウラーループかの2択まで来て、GP前日の夜を迎えました。

いいことづくめに見えるこのトリーヴァマーシャルクロウラーループですが、勿論欠点も有ります。
あくまでも"自分のターン中"に"マナを使って"起動するループであるため、ジャーニーでケアの効くハンデスよりもマナ拘束が遥かにしんどかったのです。
特に対モルネクはそれが顕著で、メガマナロックドラゴンが出てきたら終戦、レベルの相性の悪さでした。
これに対して、マーシャルクロウラーループ側は具体的な回答を示すことが出来ず、モルネクの母数が少ないと予想して「当たったら割りきり」とするスタンスでいこうと思ったのですが....

立ち塞がったのはまたも赤黒バイク。そう、マナを縛る事が出来る事が出来るデッキは、モルネクだけではなかったのです。

先手でトリッパーバイクレッドゾーンzと動かれてしまうと上手いトリガーの踏みかたをしないとマナかハンドのどちらかが足りず、なかなか無視できない確率でループが失敗する。
勝てない、という程ではないです。勿論トリガーの踏みかた次第で勝つことは出来ます。ですが、勝率はどこまで行っても5割程度でしかなく、ここまできてバイクに勝率を取れない、というのはとても致命的であり、マーシャルクロウラーループを使う道は諦めざるを得ませんでした。


何でか?
一番多いと予想するバイクに勝率を5割程度しか取れないのであればバイクのミラーをしているのと変わりはありませんし、他の対面の勝率は全て同じで尚且つモルネクに勝てるバイクと勝てないバイク、どっちを取るかなんて、
そんなの火を見るよりも明らかですよね?


こうして、GPで握るデッキが決まりました。


この時点でGP当日朝5:00。
ここまで非常に長かったですが、まだ終わりではありません。寧ろここからが本番です。
この赤黒バイクをどういう構成にするか。

具体的に言うと、ターボ3の有無、受けのカードの取捨選択、メタカードの取捨選択、です。

ターボ3が同型において効果的であり、5マナのカードでのアクションを挟んで戦線を維持するタイミングがある以上、それらをトップの多色に影響されない、尚且つ先手ギアバイク侵略、とアクションを取っても息切れしない、となるとこれを採用しない手は無いです。

ですが赤黒というカラーリングには大きな欠点があります。
必須枠が多く、自由な枠が少ないと言う部分です。

最悪後続を引いていなくてもマウントを取り続ける事が出来るトリッパーを抜く、という選択肢は現状無く、バイク相手にカウンターが可能なデッキ群(緑系デッキ、天門)が一定数いると考えたならば環境的に単騎マグナムを抜くことが出来ないとなったとき、ターボ3が無くてもデッキのSA率を上げる事でトップを投げつけ続けるというプランで戦線を確保出来ると判断したならばターボ3を抜くというのはまだ選択肢として存在してしまいます。
そしてこのときの自分はまさにそういう選択をしました。

残りは受けのカードとメタカードですが、最初の段階の時点ではクロック4、インフェルノサイン、革命の鉄拳で6。
この晩の調整で付き合ってもらっていた身内と、受けの適正値は5、という結論の話はしていたので自分もそれに乗っかる選択肢を取るならば一枚は枠を削る事が出来ます。

先程述べた通り、このバイクへの風当りが強い環境で単騎マグナムを抜くのは余りにも賭けであり、積んだときのリターンが大きいので積みたい。ですがこの時点でまだ単騎マグナムに充てられる枠はさっきの1枠のみ。

スパーリングを繰り返しながらもう1枠、積める枠が無いかをずっと模索していましたが、そこだけはどうしても結論を出す事が出来ず、当日のDig Cardsによるオンラインデッキリストの受付終了時間9:00ギリギリまで悩んだ結果、切れる所が全く無く殆ど妥協で受けの5枚目であったインフェルノサインを切り、単騎マグナムの2枚目を追加して、やっと。

デッキ作成という長い長い戦いが終わりました。


なんか凄まじい長さになってしまったので一旦ここで区切らせて貰います。
次回、本戦と後語りへ続きます。


『5月28日 デュエルマスターズGP2nd 赤黒レッドゾーン』
4 x 一撃奪取 トップギア
4 x 轟速 ザ・ゼット
4 x 轟音 ザ・ブラック V
4 x 熱き侵略 レッドゾーンZ
4 x 禁断の轟速 レッドゾーンX
4 x 停滞の影タイム・トリッパー
4 x 超次元リバイヴ・ホール
4 x 終末の時計 ザ・クロック
3 x 轟く侵略 レッドゾーン
2 x 轟速 ザ・マッハ
2 x 単騎連射 マグナム
1 x 禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX
2 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
2 x ヴォルグ・サンダー/雷獣ヴォルグ・ティーガー
2 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
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